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最近のニュースから

数日前の朝刊にこんな記事が載っていました。
インターネットのトピックスも総合すると

埼玉県の公立小学校で
性同一性障害(GID)の診断を受けた2年生の男児が
2学期から女児として学校生活を送れるようになった。

周囲にGIDを公表し、
在学途中に学校生活での性別を切り替えかえるのは珍しいこと。

この児童は「女の子になりたい。」と言い、
男の子として学校に行くことを
夜眠れない程に苦しんでいたそうです。

母親が「子どもが女の子になりたいと言っている」と
教育委員会に相談し、勧められてジェンダークリニック外来を受診。
すぐにGIDと診断され、
「就学を阻害しないために女児としての配慮を望む」という
医師の意見書を学校に提出。
その後校長と担任が医師と面会し、
「子どもの気持ちを最優先に考えたい」と
2学期からの女児としての学校生活を認めた。

児童はスカートで登校できるようになり、
女の子の友達が増え、喜んで登校しているそうです。

この児童のそれまでの苦しみは言うまでもありませんが、
学校や周囲にGIDを公表し、
子どものために道を切り開いた母親の
現状を受け入れるまでの葛藤は想像が及ぶものではないでしょう。

また、どの世界もそうですが、
「慣例」や「風習」というものを打ち崩すことは非常に大変です。
教育の場もそれは同様でしょう。

学校側も葛藤の末に、「子どもの気持ちが最優先」という
原点にたどり着いたのだと思います。
言葉にするのは簡単ですが、
実際にいろいろな児童がいる中で、容易なことではないでしょう。

新聞記事の最後は
2学期の始業式での校長先生の話で締めくくられていました。
体育館で全校児童にこう語りかけたそうです。

「体は男の子だけれど、心が女の子の子どもがいます。
 ずっと苦しんでいましたが、
 女の子としてみんなの前に出ることになりました。
 温かく見守ってください。」

この言葉を読んで、なんだか泣けました。
私も体育館でこの校長先生の話を聞きたかった。
こんな校長先生がいるかぎり、
日本の義務教育も捨てたものではありません。



母親になってからというもの、
「いつのことだよっ!」と突っ込まれそうなほど、
もう十何年になりますが、ものすごく涙もろくなりました。

今日はバンクーバーオリンピック、
男子フィギュアスケートのショートプログラムで、
高橋選手、小塚選手、そしてエバン・ライサチェック選手と
3回泣かせていただきました。
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