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肺炎球菌ワクチン

今月下旬、待望の「小児用肺炎球菌ワクチン」が接種できるようになります。

「肺炎球菌」とは?

肺炎球菌はまず鼻についてから、全身に広がっていきます。
肺炎球菌が原因で発症する髄膜炎、敗血症は重症化しやすく、
中耳炎、気管支炎、肺炎は治りにくい傾向があります。
特に劇症型の髄膜炎は発症後数時間で命を落とすこともあります。
保育園児に多い難治性の中耳炎は肺炎球菌が原因のことが多いです。

こどもの鼻の細菌を調べてみると
集団生活が始まる前は細菌がいないのに、
集団生活をはじめて2ヶ月後には肺炎球菌をはじめ、
いろいろな細菌を保菌しています。

保育園や幼稚園に入園したとたんに発症する、
長引いたり繰り返したりする発熱の原因の一つになっています。

鼻に保菌されてる肺炎球菌は人から人に移り、
こどもばかりでなく、大人にも移り、大人の感染症の原因にもなります。

「小児用肺炎球菌ワクチン」とは?

2ヶ月から10歳未満の小児に接種できます。

集団生活前に接種すれば、入園後の保菌を防ぎ、
上記のような病気にかかることを防ぎます。
また、すでに集団生活を始めていて保菌してる可能性が高い場合も、
接種して抗体をつけることにより、重症化することを防ぎます。

すでに肺炎球菌による感染症にかかったお子さんも
十分な抗体ができないため、
次の感染を防ぐために接種は有効です。

また、重症の病気にかかることを防ぐだけでなく、
接種が広がれば以下のような効果も期待できます。

保菌者が減れば周囲への感染も減り、
全体的な保菌者の数を減らすことができる。
これにより、将来的な医療費の削減につながる。

発熱時に肺炎球菌を疑って抗生剤を使う機会が減り、
抗生物質が効きにくい耐性菌を減らすことができる。

私たち医師にとっては夢のような、
髄膜炎を怖がらなくていい診療ができるようになる。

ただし、このような効果を期待するには
より多くの方に接種していただくことがが必要です。

長々と列記しましたが、
この予防接種は接種する意味が十分にある予防接種です。
任意ですが、より多くの方に接種していただきたいと思います。



ヒブワクチンも肺炎球菌ワクチンもやっと接種できるようになりました。
本当に日本は「ワクチン後進国」です。
ヒブも肺炎球菌も理想は任意接種でなく公費接種です。
健康をお金で買うような現状はおかしなものです。
行政には予防医学に目を向けてほしい。
機会があるごとに声を上げていきたいと思います。

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